骨粗しょう症と歯周病の関係
岐阜県揖斐郡池田町の歯医者くつい歯科クリニックの豆知識
今月は骨粗しょう症と歯周病の関係についてです。
骨粗しょう症とは骨密度の減少を特徴とする全身疾患です。
骨密度が減少し骨格が脆くなって骨折しやすくなる疾患です。
男女比は1:3で女性に多いです。
その訳は最大骨密度が女性の方が低い、女性の方が長寿ということが挙げられます。
原因としては栄養不良、年齢、運動不足、閉経によるホルモンの減少、他の全身疾患の影響などが考えられます。
骨粗しょう症の方は歯周病にかかりやすく重症化しやすい傾向にあります。
歯周病により歯を失ってしまうと噛む能力が低下し、食物の消化吸収力の低下を招いてしまいます。
その結果骨粗しょう症の病気を悪化させることがあります。
骨粗しょう症治療薬でビスフォスフォネートを服用している場合は抜歯などの外科処置です。もし抜歯してしまった場合、骨の露出、疼痛、痺れ、歯肉腫脹、排膿、歯の動揺、ビスフォスフォネート関連顎骨壊死(BRONJ)を引き起こしてしまうリスクがあります。
特に3年以上服用している場合は2.3ヶ月休薬した後に外科治療や抜歯をしなくてはなりません。
骨粗しょう症の薬を服薬中の患者様は必ずお申し出下さいね!
歯周病は自分でも気付かないうちに進行していく怖い病気です。
日々の歯磨きと定期的な歯医者のクリーニングを行いましょう!!