大人でも受け口は矯正できる?治療法・費用・期間を解説
こんにちは。岐阜県揖斐郡池田町、池田公園すぐ東にある歯医者「くつい歯科クリニック」です。

受け口は、噛み合わせや見た目に影響を及ぼすだけでなく、発音や咀嚼機能、顎関節の健康にも関わる歯並びの問題です。
今回は、受け口とはどのような状態か、大人が受け口を矯正する方法にはどのようなものがあるのか解説します。受け口の矯正治療にかかる費用や治療期間の目安にも触れていきますので、受け口の矯正治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
受け口とは

受け口とは、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている噛み合わせの状態で、歯科の専門用語では反対咬合(はんたいこうごう)や下顎前突(かがくぜんとつ)と呼ばれます。見た目の問題だけではなく、噛み合わせが逆になることで、さまざまな機能面にも影響が出る可能性があります。
受け口は、遺伝や顎の成長バランスの崩れ、指しゃぶりなどの癖によって起こることが多いです。特に日本人に多く見られる噛み合わせの一つで、子どもだけでなく大人になってからも悩む方が少なくありません。自分では気づきにくいケースもあり、検診などで指摘されて初めて知るという人もいます。
受け口のまま放置するリスク

受け口は見た目の問題だけでなく、さまざまな健康リスクを引き起こす可能性があります。以下に、主なリスクを紹介します。
咀嚼機能が低下する
受け口の状態では上下の歯のかみ合わせがずれているため、食べ物をしっかり噛み砕くことが難しくなります。その結果として、食べ物が十分に咀嚼されずに飲み込まれるようになると、胃腸に負担がかかったり、消化不良を引き起こしやすくなったりする可能性があります。
また、噛む力のバランスが悪くなることで、特定の歯や筋肉に負担が集中し、歯の摩耗や顎関節への影響も出やすくなります。
発音が不明瞭になる
受け口の影響で舌の動きが制限されると、サ行やタ行などの音が聞き取りにくくなることがあります。これにより、会話で相手に意図が伝わりづらくなったり、電話応対や接客業などで支障を感じることもあるかもしれません。
発音の不明瞭さがコンプレックスとなり、人前で話すことに消極的になったり、自己表現にも影響する場合もあります。
顎関節に負担がかかる
受け口の影響で上下の歯が正しく噛み合わない状態が続くと、顎の関節に余計な負担がかかります。その結果、顎が痛んだり、口を開けると音が鳴ったり、スムーズに動かなくなったりする顎関節症を引き起こすことがあります。症状が進むと、顎を動かすたびに違和感を覚えたり、食事や会話が不自由になったりすることもあります。
一度症状が出ると、長期間の治療やリハビリが必要になるケースもあるため、早めに対策することが重要です。
虫歯や歯周病になりやすくなる
受け口は、歯列のバランスが崩れているため、歯と歯の間に食べかすが溜まりやすく、汚れがたまりやすい環境になります。その結果、毎日しっかりと歯磨きをしていても磨き残しが出やすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また、歯ぐきへの負担が増えることで炎症が起きやすくなる恐れがあります。
見た目のコンプレックスにつながる
受け口の見た目がコンプレックスにつながるケースも少なくありません。下あごが前に出ていることで口元が強調され、横顔のバランスが崩れて見えるケースがあります。
特に大人の場合、見た目によるストレスや人前で話すことへの抵抗感が、対人関係や自己表現に影響する可能性も考えられます。
大人になってからでも受け口は矯正できる?

結論から言えば、大人になってからでも受け口を矯正することは可能です。顎の骨の状態を変えるのは小児期に比べて難しくなりますが、適切な治療法を選択すれば十分に改善が見込めます。近年は矯正技術の進歩により、目立ちにくい装置や短期間での治療も可能になってきました。
ただし、骨格に問題がある場合には外科手術を併用するケースもあります。
大人の受け口を矯正する方法

大人の受け口を矯正する場合、歯並びの状態や噛み合わせの程度、骨格のバランスなどを総合的に判断して治療が行われます。近年では、目立ちにくい装置や取り外し可能な矯正方法も登場しており、ライフスタイルに合わせた選択が可能です。
ここでは、大人の受け口を改善する代表的な治療法を紹介します。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという装置をつけ、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かしていく方法です。見た目が目立つというデメリットはありますが、長い歴史があり、信頼性が高い治療法です。
近年では、透明なブラケットや白いワイヤーを使った目立ちにくいタイプもあります。また、歯の裏側(舌側)に装置を装着することで見た目への影響を抑える裏側矯正を実施している歯科医院もあります。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製の装置(マウスピース)を一定期間ごとに交換しながら、歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。装置が目立ちにくく、周囲に気づかれにくいのが特徴で、仕事や人前に出る機会が多い方にも選ばれています。
また、マウスピースはご自身で取り外しが可能なため、食事や歯磨きが普段通りにでき、生活への影響を抑えやすい点も魅力です。
ただし、マウスピース矯正はすべての受け口に対応できるわけではなく、症状が軽度から中等度の場合に適応になることが多いです。
外科手術を伴う矯正
重度の受け口は、歯だけでなく骨格そのものに問題があるケースが多く、歯の位置調整を行う矯正治療だけでは改善が難しい場合があります。そのような場合には、顎の骨を外科的に整える外科手術を伴う矯正(外科的矯正)が必要になることがあります。
外科手術によって顎の位置を正しい位置に調整し、噛み合わせや見た目のバランスを整える手法です。この治療は、術前矯正、外科手術、術後矯正を含めた長期的な計画が必要で、治療期間は5年ほどかかることもあります。また、大学病院や専門医療機関での治療が基本となり、全身麻酔を用いる外科的処置を伴うため、準備や術後管理も重要です。
受け口を矯正する場合にかかる費用

受け口の矯正にかかる費用は、治療方法や症例の難易度などによって大きく異なります。特に、部分矯正と全体矯正では費用に大きな差があります。
部分矯正とは、歯列全体ではなく、前歯など限られた範囲の歯並びを整える治療です。受け口の程度が軽く、奥歯の噛み合わせには問題がない場合に選択される傾向があります。費用相場は30万円~80万円ほどで、治療期間も短く済むのが特徴です。
ただし、噛み合わせ全体に問題がある場合や骨格的な異常をともなう場合は、部分矯正だけでは十分な効果が得られない可能性が高いです。
一方、全体矯正は、上下すべての歯を調整して噛み合わせのバランスを整える治療法です。費用は60万円~150万円程度が目安で、治療期間も長くなる傾向があります。
治療費は歯科医院によって異なるため、事前に複数のクリニックで相談し、見積もりを比較することが大切です。費用は高額になることが多いため、ローンや分割払いの制度を活用できるかも確認しておきましょう。
受け口を矯正する場合にかかる期間

受け口の矯正治療にかかる期間は、選択する治療法や歯並びの状態によって異なります。
全体矯正はすべての歯を動かして噛み合わせや見た目を整えるため、一般的には2年〜3年ほどかかるのが一般的です。歯の移動に時間がかかるだけでなく、治療後には後戻りを防ぐための保定期間も必要になります。リテーナーの装着期間も含めると、トータルの治療期間は3〜4年程度を見ておくとよいでしょう。
一方、部分矯正は前歯だけなど、限られた範囲の歯を整える治療なので、歯が動く距離が短くスピーディーに進む傾向があります。軽度の受け口や見た目の改善を目的とする場合には、3か月〜1年程度で治療が完了することもあります。
ただし、すべての症例に適応できるわけではなく、噛み合わせ全体に問題がある場合は部分矯正では対応できないこともあります。
まとめ

受け口は、見た目のコンプレックスだけでなく、咀嚼や発音、虫歯や顎関節への影響など、さまざまな問題を引き起こす原因となります。
大人になってからでも矯正は可能で、症状の程度やライフスタイルに合わせて治療方法を選ぶことができます。ワイヤー矯正やマウスピース矯正、場合によっては外科手術を伴う矯正など、それぞれにメリット・デメリットや費用、治療期間の違いがあります。
受け口を放置せず、早めに対処することで、見た目の改善だけでなく、健康的で快適な日常生活を手に入れられるでしょう。まずは信頼できる歯科医院で相談し、自分に合った矯正治療を探してみてください。
受け口の矯正を検討されている方は、岐阜県揖斐郡池田町、池田公園すぐ東にある歯医者「くつい歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お口の未来を考えた治療を提案することを意識して診療にあたっています。一般歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療などにも力を入れています。



