歯科ボトックス治療(ボツリヌス治療)
歯科ボトックス治療(ボツリヌス治療)
- 咬筋ボトックス
- 食いしばり・肩こり等の改善
- ガミースマイル改善
歯ぎしり・食いしばりから、大切な歯を守るための科学的アプローチ
無意識の力が歯を破壊しています
その肩こりや頭痛、実は「噛み締め」が原因かもしれません
朝起きた時、顎が疲れていたり、だるさを感じたりすることはありませんか?
または、慢性的な首こりや肩こり、偏頭痛に悩まされてはいないでしょうか。
これらの不調の原因は、寝ている間の「歯ぎしり」や、日中の無意識の「食いしばり」にある可能性が高いです。
歯ぎしりや食いしばりは、私たちが想像している以上に強力な力がかかっています。
食事の時の噛む力は数kg〜数十kg程度ですが、寝ている間の歯ぎしりは、その数倍から十数倍もの力(60kg〜100kg以上)がかかると言われています。
これは、ご自身の体重以上の負荷が、毎晩歯や顎にかかり続けていることになります。
この過剰な力は、歯をすり減らすだけでなく、歯にヒビを入れたり、せっかく治療したセラミックを割ったりする原因となります。
さらに、顎の関節を破壊し、顎関節症を引き起こす引き金にもなりかねません。
くつい歯科クリニックでは、この「過剰な噛む力」をコントロールし、お口と全身の健康を守るために、ボトックス治療(ボツリヌス治療)を導入しています。

当てはまることはありませんか?
歯ぎしり・食いしばりセルフチェック
ご自身では自覚がないケースが非常に多いのが特徴です。
以下の項目に一つでも該当する場合は、無意識に強い力がかかっている可能性があります。
- 朝起きた時、顎が疲れている、熟睡感がない
- 日中、ふと気づくと上下の歯が接触している(食いしばっている)
- 家族やパートナーから「歯ぎしりがうるさい」と指摘されたことがある
- 慢性的な首こり、肩こりがひどい
- 偏頭痛持ちである
- 昔に比べて、エラが張ってきた(顔が大きくなった気がする)
- 頬の内側や舌の縁に、歯の跡(波型の跡)がついている
- 冷たいものがしみる(知覚過敏の症状がある)
- 詰め物や被せ物がよく外れる、割れる
- 歯がすり減って平らになっている
これらはすべて、お口周りの筋肉(咬筋)が過剰に緊張しているサインです。
放置すると、歯が根元から折れてしまい、抜歯せざるを得なくなることもあります。早めの対処が必要です。
なぜ歯ぎしりや食いしばりが起こるのか
主な3つの原因
1.噛み合わせのバランス(過蓋咬合など)

「過蓋咬合(かがいこうごう)」とは、下の歯が見えなくなるほど上の歯が深く被さっている噛み合わせのことです。
噛み合わせが深いと、顎の動きが制限され、奥歯で強く噛みしめる傾向が強くなります。
また、一部の歯だけが強く当たっている場合、脳がその干渉を無くそうとして、無意識に歯ぎしりをして削ろうとする反応が起こります。
2.奥歯で噛む癖(筋肉の発達)

現代の食生活やストレス社会において、前歯を使わずに奥歯ばかりで噛む癖がついている方が増えています。
常に奥歯で噛んでいると、「咬筋(こうきん)」というエラの部分にある筋肉が筋トレをしている状態になり、必要以上に発達してしまいます。
筋肉が肥大化することで、さらに噛む力が強くなり、エラが張って顔が大きく見えるようになります。
3.ストレスや生活習慣

精神的なストレスや緊張状態が続くと、交感神経が優位になり、無意識に歯を食いしばることでストレスを発散しようとします。
また、パソコンやスマートフォンの長時間使用による「うつむき姿勢」も原因の一つです。
下を向くと、上下の歯が接触しやすくなり、食いしばりを誘発します。
筋肉をリラックスさせ、過剰な力を抑制するボトックス治療
ボトックス(ボツリヌス)治療と聞くと、美容外科でのシワ取りをイメージされる方が多いと思います。
しかし、歯科領域におけるボトックス治療は、美容目的ではなく「機能の改善」と「歯の保護」を主目的として行います。
ボツリヌストキシンというタンパク質の作用
ボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種です(毒素ではありません)。
この薬剤には、神経から筋肉への指令を遮断し、筋肉の動きを弱める作用があります。
これを、噛むための筋肉である「咬筋(こうきん)」に注射することで、必要以上に強くなってしまった筋肉の緊張をほぐし、リラックスした状態にします。
日常生活には支障ありません
「噛む力が弱くなったら、食事ができなくなるのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、食事に必要な力は十分に保たれます。
あくまで「必要以上の異常な力(歯ぎしりなど)」が入らなくなるだけですので、日常生活に支障をきたすことはありません。
リラックスして過ごせるようになり、睡眠の質も向上します。
歯科でボトックス治療を受けるメリット

歯を守り、見た目もスッキリと
1.歯ぎしり・食いしばりの改善
筋肉の過緊張が取れることで、無意識の噛み締めが緩和されます。朝起きた時の顎の疲れやだるさが劇的に解消されます。
2.歯や被せ物の保護
過剰な力がかからなくなるため、歯が削れたり、割れたりするのを防ぎます。
セラミック治療やインプラント治療を行っている方には、それらを長持ちさせるための予防処置として特にお勧めします。
3.顎関節症の緩和
顎の関節にかかる負担が減るため、口が開けにくい、顎が痛いといった顎関節症の症状が改善します。
4.小顔効果(エラの解消)
発達しすぎた咬筋が痩せていくため、結果としてエラの張りが解消され、フェイスラインがすっきりとして小顔になります。(※本来の骨格以上の小顔効果はありません)
5.肩こり・頭痛の改善
顎の筋肉は首や肩の筋肉と連動しています。
噛み締めがなくなることで、首筋や肩の緊張もほぐれ、慢性的なこりや頭痛が改善するケースが多く見られます。
6.その他(ガミースマイル等の改善)
笑った時に歯茎が見えすぎてしまうガミースマイルや、口角が下がってしまう症状、口周りのシワ(梅干しジワ)の改善にも応用可能です。
認定医による安心の施術

ボトックス治療は、注射を打つ位置や深さ、薬剤の量によって効果が大きく変わります。
解剖学的な知識がないまま行うと、効果が出なかったり、表情が不自然になったりするリスクがあります。
当院は、「日本美容歯科医療協会」より、歯科ボトックスにおける医科歯科連携クリニックとして認定を受けています。
院長は専門的なトレーニングを受けた認定医であり、お口周りの筋肉や神経の構造を熟知しています。
患者様の筋肉量や症状に合わせて、適な位置と量を見極めて施術を行いますので、安心してお任せください。
使用する製剤へのこだわり
安全性と信頼性を重視
当院で使用しているボツリヌス製剤は、世界的なシェアを持つアラガン社製の「ボトックス®」と同じ菌株を使用した、安全性と信頼性の高い製剤です。
安価な製剤の中には、効果が不安定だったり、不純物が多く含まれていたりするものもありますが、当院では品質管理が徹底された正規の薬剤のみを使用しています。
患者様の体に入れるものですので、安全面には限の配慮を行っています。
治療の流れと効果の持続期間
手軽に受けられる、ダウンタイムのない治療
1.カウンセリング・診査
筋肉のつき方、噛み合わせの状態、症状の程度を確認します。
ボトックス治療が適応かどうかを診断し、期待できる効果や注意点についてご説明します。
2.施術(注射)
咬筋(エラの部分)の数カ所に、極細の針を使って薬剤を注入します。注射の痛みはチクリとする程度で、ほとんどありません。
痛みが苦手な方には、表面麻酔や冷却を行うことで痛みを和らげます。施術時間は5分〜10分程度で終了します。
3.術後
ダウンタイム(腫れや痛みで生活が制限される期間)はありません。施術直後から普段通りにお過ごしいただけます。お化粧も当日から可能です。

効果の現れ方と持続期間
注射をしてすぐに効果が出るわけではありません。通常、数日〜1週間程度で筋肉が柔らかくなり始め、顎のだるさが取れてきます。
小顔効果などの見た目の変化は、3週間〜1ヶ月後くらいから実感できるようになります。
効果の持続期間には個人差がありますが、一般的には4ヶ月〜6ヶ月程度です。
永久的な効果ではないため、効果が切れてくると筋肉が元の状態に戻ろうとします。
安定した状態を維持するためには、半年に1回程度の定期的な施術をお勧めしています。
継続することで効果が長持ちするようになり、筋肉自体が萎縮して小さくなるため、将来的には施術間隔を延ばすことも可能です。
ボトックス治療の費用
続けやすい適正価格
ボトックス治療は、健康保険が適用されない自費診療となります。
しかし、将来的に歯を失ってインプラントや入れ歯になるリスクや費用を考えれば、予防としてのボトックス治療は非常に費用対効果の高い投資であると言えます。
当院では、多くの方にその効果を実感していただくために、適正な価格設定を行っています。
| 治療内容 | 料金 |
| ボツリヌス治療(咬筋)1回 | 22,000円(税込) |
※通常、左右合わせて44単位(標準的な量)を使用しますが、筋肉量が極端に多い場合などは微調整を行います。
※料金には診察料、技術料、薬剤料が含まれています。
治療に関するリスク・副作用・禁忌
必ずご確認ください
リスク・副作用
- 注射部位に内出血(青あざ)ができることがありますが、1週間程度で消失します。お化粧で隠せる程度です。
- 施術後1週間程度、顎が重だるく感じたり、硬いものが噛みにくくなったりすることがありますが、筋肉が効いている証拠ですのでご安心ください。徐々に慣れていきます。
施術を受けられない方
- 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
- 授乳中の方
- 神経筋疾患をお持ちの方
- ボツリヌス菌製剤のアレルギーがある方
※妊娠をご希望の方は、施術後、女性は2ヶ月、男性は3ヶ月の避妊が必要です。
よくあるご質問(Q&A)
ボトックス治療に関する疑問にお答えします
Q.ボトックスとボツリヌス治療の違いは何ですか?
A.「ボトックス」は米国アラガン社が製造する製剤の商品名です。
一般的にボツリヌストキシン製剤を使った治療の総称として「ボトックス治療」と呼ばれています。
したがって、ボトックス治療とボツリヌス治療は同じ意味であり、どちらもボツリヌス菌から抽出されたタンパク質を使用する治療法です。
Q.痛みはどの程度ですか?
A.予防接種の注射と同じくらいのチクリとした痛みです。
当院では極細の針を使用し、必要に応じて冷やしたり表面麻酔を塗ったりすることで、痛みを小限に抑えています。痛みに弱い方でも問題なく受けていただいております。
Q.顔が動かなくなったり、表情が不自然になったりしませんか?
A.歯科で行う咬筋ボトックスは、「噛む筋肉」にのみ作用させます。
「笑う」「表情を作る」といった筋肉(表情筋)には注射しませんので、表情が不自然になることはありません。正しい知識と技術を持った認定医が施術を行いますので、ご安心ください。
Q.治療後の制限はありますか?
A.特に大きな制限はありませんが、当日は激しい運動、長風呂、過度な飲酒、施術部位のマッサージは避けてください。
血行が良くなりすぎると、薬剤が拡散して効果が薄れたり、内出血のリスクが高まったりするためです。
Q.マウスピース(ナイトガード)とどちらが良いですか?
A.マウスピースは、歯ぎしりによる歯の摩耗を防ぐ「防御壁」の役割を果たしますが、食いしばる力そのものを弱める効果はありません。
ボトックスは、食いしばる力そのものを弱める「根本的なアプローチ」です。併用することで、より高い相乗効果が得られます。
マウスピースを入れて寝るのが苦手な方には、ボトックス単独での治療が特にお勧めです。
歯を守るための新しい選択肢
歯科医院でボトックス?と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、噛む力をコントロールすることは、歯を守る上で非常に重要です。
どんなに良い治療をしても、破壊的な力が加わり続ければ、また壊れてしまいます。
「朝起きると顎が痛い」「歯医者で食いしばりを指摘された」
そんな方は、ぜひ一度ボトックス治療をご検討ください。
たった数分の施術で、長年の悩みから解放され、快適な毎日を取り戻すことができます。
皆様の大切な歯を、過剰な力から守るお手伝いをさせてください。
