マタニティ歯科
マタニティ歯科とは、妊娠中のお母さん特有の症状や身体の変化に配慮した治療を行う診療メニューのことです。妊娠中は食の変化やつわりなどの影響で、口腔ケアが普段と同じように行えないことが多くあります。また、身体の変化に伴い、普段よりも気をつけていただきたいお口の病気もございます。くつい歯科クリニックでは、妊娠周期や身体の状態に合わせて、負担のかからない歯科治療を行っていますので、ご予約の際は妊娠していることをお伝えください。
注意したいお口の病気(妊娠性歯周炎)
妊娠性歯周炎とは、歯周病と同じ症状を引き起こすお口のトラブルのことで、歯ぐきからの出血や腫れなどが代表的な症状となります。妊娠性歯周炎になると、歯周病菌が出すサイトカインという物質が子宮の収縮を促し、早産や低体重児出産を引き起こすことがあります。だいたい妊娠5〜20週目くらいからそのリスクが高まり、普段よりもお口のケアがうまくできない時期とも重なります。トラブルを未然に防ぐためにも、できるだけ早めに受診し、しっかりと対策を立てておく必要があります。
妊娠周期と治療方針
妊娠初期(1〜4ヶ月)
妊娠により、お口の中の状態は大きく変化します。お口の中を正常に保つための唾液の分泌が少なくなり、歯周病・口臭・むし歯・口内炎などのトラブルになりやすい時期です。つわりで治療が受けにくく、切迫流産の可能性もあるため、できるだけ治療は控えます。
妊娠中期(5〜7ヶ月)
一度に『食べられる量』が減ってしまうため、間食などで『食べる回数』が増えやすい時期です。食後の歯磨きによるケアは重要なので、歯磨きの基本を再確認してトラブルのリスクを減らしましょう。体調が比較的安定するため、歯科治療はこの時期が適しています。悩みがある場合は、この時期までに歯科医師に相談しておきましょう。
妊娠後期(8ヶ月以降)
いつ陣痛が起こってもおかしくない時期なので、できるだけ治療は控えます。出産準備で忙しくなり、つい歯磨きをおろそかにしてしまいがちですが、お母さんのお口が不健康だと、赤ちゃんにもむし歯の原因(細菌)をうつしてしまいやすくなります。出産準備とともに正しいデンタルケアも心がけましょう。
妊娠初期(1〜4ヶ月)
妊娠により、お口の中の状態は大きく変化します。お口の中を正常に保つための唾液の分泌が少なくなり、歯周病・口臭・むし歯・口内炎などのトラブルになりやすい時期です。つわりで治療が受けにくく、切迫流産の可能性もあるため、できるだけ治療は控えます。
妊娠中期(5〜7ヶ月)
一度に『食べられる量』が減ってしまうため、間食などで『食べる回数』が増えやすい時期です。食後の歯磨きによるケアは重要なので、歯磨きの基本を再確認してトラブルのリスクを減らしましょう。体調が比較的安定するため、歯科治療はこの時期が適しています。悩みがある場合は、この時期までに歯科医師に相談しておきましょう。
妊娠初期(1〜4ヶ月)
いつ陣痛が起こってもおかしくない時期なので、できるだけ治療は控えます。出産準備で忙しくなり、つい歯磨きをおろそかにしてしまいがちですが、お母さんのお口が不健康だと、赤ちゃんにもむし歯の原因(細菌)をうつしてしまいやすくなります。出産準備とともに正しいデンタルケアも心がけましょう。
(※) 緊急時には、どの妊娠周期であっても適切に対応いたします。
妊娠中のお口のケア
妊娠中は、いつものように十分なデンタルケアが行えないかもしれませんが、工夫次第で清潔に保つことは可能です。妊娠性歯周炎やお子様のむし歯のリスクを増やさないためにも、できる限りの歯磨きとケアを心がけましょう。
ブラッシングできない時
歯磨き粉のニオイが嫌だと感じる場合は無理して歯磨き粉を使う必要はありません。また、つわりがひどくブラッシングできないといった場合は、お口を水でしっかりすすいでおきましょう。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシ、デンタルフロスなども活用しながら、一日のうちで体調のよい時間帯に歯磨きをしてください。できる限りのケアをするのが大切です。
フッ素やキシリトール
むし歯への抵抗力を高めるためには、歯の再石灰化を促すフッ素や、フッ素の働きを助けるキシリトールがおすすめです。可能であれば、これらの成分を含む歯磨き粉を使ったり、ガムを噛んだりして歯質を強化するようにしましょう。
ストレスの少ない生活を
免疫力の低下は母体にも胎児にもよくありません。また、妊娠性歯周炎も悪化させる可能性があります。できるだけ規則正しい生活や、ストレスの少ない生活を心がけ、リラックスできる環境を整えましょう。
マタニティー歯科のQ&A
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妊娠中に歯科治療しても大丈夫ですか?
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妊娠中の歯科治療は可能です。 しかし、妊娠中は体調を崩しやすいため、妊娠中期がいちばん適切であるといわれ、歯科での処置が胎児にも影響がない時期といわれています。
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レントゲン撮影は胎児に影響ありますか?
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レントゲン撮影は、胎児には影響はありません。 撮影時は、防護エプロンを着用してもらいますが、当院では、より安全性を求めているため、撮影はご遠慮いただいております。 万が一、妊娠に気がつかず、撮影した場合も胎児への影響は全くありませんので、ご安心下さい。
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麻酔はうっても大丈夫ですか?
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歯科治療で使用される局所麻酔は妊娠中に投与しても胎児への影響はありません。
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痛み止めなどの薬は飲んでも大丈夫ですか?
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鎮痛剤の中には妊娠中には使用できない薬があるので注意が必要です。 妊娠中であると告げれば安全な鎮痛剤を処方しますので心配はありません。
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胎児に影響しないように普段から気をつけることはありますか?
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子供の歯が生え始めるのは、生後6?8ヶ月頃ですが、歯のもとになる(歯胚)ができ始めるのは妊娠7?10週頃です。 妊婦4?5ヶ月頃からはこの歯の芽にカルシウムやリンがくっついて少しずつ硬い組織になり歯の形を作っていきます。 一部の永久歯の芽も妊娠期に作られ始めることから、歯を硬くするカルシウムやリン、それを手助けする良質なタンパク質、ビタミンD、E、歯質の基礎をつくるビタミンA、Cなどバランスのとれた食事を心がけることが大切です。 妊娠中は、唾液の分泌量が減少し、お口の中が乾燥しやすく、ネバつきやすくなり細菌が繁殖しやすくなり、この細菌が早産を引き起こす可能性もあるため、普段よりも念入りな歯みがきが大切です。
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つわりがひどく、歯みがきできない時はどうすればいいです
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一日のうちで体調のよい時間に歯磨きを、リラックスして行いましょう。 その際、ヘッドの小さいハブラシを使用します。 歯磨きの時は、下の方を向いて前かがみの体勢になり、ハブラシを舌に当てないようにすると嘔吐感を避けやすいです。 ハブラシは小刻みに動かしましょう。 またハミガキ剤は、香料や味の強いものは避けるといいかもしれません。 それでも歯みがきできない時は、マウスウォッシュなどを使用し、少しでもお口の中を清潔に保ちましょう。
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歯みがきするといつもより出血しますが、大丈夫ですか?
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妊娠中はホルモンのバランスが不安定なため、いつもより歯ぐきに炎症を起こしやすくなります。 また女性ホルモンの分泌が活発になり、お口の中の細菌が繁殖しやすい状態となります。 妊娠性歯肉炎と呼ばれており、出産を終えれば、症状は落ち着きますが、そのままにしとおくと、胎児への悪影響も考えられるため、定期的な歯のクリーニングをオススメします。
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お腹が大きく横になれない場合、対応はしてもらえますか?
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歯科治療中、横になれない場合は、診察台を起こしての治療も可能ですので、遠慮なくお声掛けください。
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何ヶ月まで治療できますか?
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歯科治療は、妊娠中期の5ヶ月から7ヶ月位までが適切であり、処置も影響がないといわれています。 8ヶ月以降は、お腹も大きくなり母体に負担がかかるため応急処置以外は、出産後、治療することをオススメします。
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